待機部屋からこんにちは!アラフォーの元留学生の浅川よしみです。私は6月末に帰国するまで10ヶ月、コロナ禍をバンクーバーで過ごしていました。住まいはホームステイでしたし、そもそも留学後日本へ帰ること生活の拠点は日本にすることは家族などの関係から決定事項でしたが、コロナがあり、また永住を希望している友人との出会い、永住しバンクーバーで働いている方との交流で色々思うことがあったので書きたいと思います。
また、避けては通れないコロナについて、特に対策とか人々の様子についても振り返りつつ書きたいと思います。
※専門家ではないのでこれはあくまでも留学生の私見によるものです。

 

バンクーバーは住みやすい?

気候・天気

1年滞在しておらず、特に夏の一番美しいと言われる7、8月を過ごしてないので夏の気候や天候はまた聞きになります。冬のバンクーバーは想像していたよりも寒かったです。東北より北にお住いの方は何とも思わないでしょうが、東京よりははるかに寒いです。また、冬だけでなく1年を通じてとても乾燥してます。真夏のシーズンは確かに分かりませんが、少なくとも日本よりは絶対に乾燥していますスナック菓子とか閉じずに放置してても余裕で1日は湿気ないですし、室内でも半日も干しておけば服はカラカラです。6月あたりの暑い日に汗をかいても、屋内に居ればさらっと乾きます。
あとは日照時間の差異が激しいと思います。冬は午後4時頃には真っ暗でしたし朝8時も日が昇っていなかったような……。(雨が多く冬はそもそもほとんど日が差していなかった印象です)逆に6月は日の出は早く21時過ぎても日本の真夏の18時頃と同じで明るかったです。
私は超寒がり+寒いの大嫌いなのでバンクーバーの気候は合いませんでしたが、日本のむしむしした気候が我慢ならない人には良いと思います。(私は住みたくないですけどね。。。蒸してなくて気候の良いハワイの方が住みたい)

街の様子

カナディアンには申し訳ないですが、正直、ホームレスが多くて汚いって言うのが一番の感想でしょうか。危険と有名な通りだけではなく、たまにマリファナの臭いもするのでそこも憂鬱でしたし、下水の臭いが立ち上っているところの臭さにもショックを受けました。また、ダウンタウンの結構人通りのある大通りでも、あちこちに空きカップやスナック菓子の空などゴミが落ちてます
道幅やお店の密集具合が郊外のショッピングモールレベルに離れていて、道幅も広く全ての規模が1.5倍って感じました。東京ってごみごみ密集しているなと思いました。

物価

消費税を抜きにして、ほぼすべてのものが高かったです。安いのはスナック菓子やファストフードとフルーツ、スポーツジムですね。洋服や小物はコスパという面を考えると2~3倍の値段がしていました。各レストランのサービスレベルもチップを取る割に日本の半分以下で、期待してはいけません。私はアラフォーまで国外へ行ったことのない純粋培養の日本人のためか、がっかりすることが多くて……。日本はほんと目に見えないサービスに対してケチすぎて、タダだと思ってることが多いです。海外では日本で0円のサービスに全て消費税並みのお値段がつきます。
賃貸住宅に関しては確かにダウンタウンがシェアハウスで$1,000以上と安くはありませんが、光熱費とネット代込みですし、今なぜか円高で1ドル80円以下ですからむしろ都内在住よりは安いと思います。

利便性

首都圏在住なので、これはあくまでも東京通勤圏内の地域の話ですが、私にとって徒歩15分圏内に複数あるコンビニコンビニと駅に当たり前に存在する綺麗なトイレ正確で迅速な宅配サービス当たり前にあるものでした。
が、バンクーバーではコンビニが少なく、品ぞろえもホームのキオスクに毛が生えた程度でローソンのウチカフェスイーツとか夢のまた夢状態でした。駅やコンビニにお客が使えるトイレは無くカフェでは鍵がかかっているので店員にお願いして空けてもらわなければ使えず、そして小さな公園の公共トイレ並みの清潔度(ぶっちゃけ緊急事態以外では使いたくない)です。宅配サービスも再配達のシステムが無く、サービスレベルがいい加減のため初めから不在前提で近くの郵便局へ取りに行かせるべく不在連絡票しか持ってこないドライバーもいます

自然

山も海も近く、とても美しいと思います。距離感的には田舎の観光地並みに山も海も近くて、ハイキングとか海水浴、キャンプやウィンタースポーツとアウトドア派には都会の利便性も保ちつつ全てができる最高の街かと。
あっ、気づきました?私、超インドア派で自然に興味が無いためバンクーバーの最大の売りが全く響かない残念な人なんですよ……。(山の3時間のハイキングって……。1時間でも嫌です)

コロナ対応

私はあくまでも留学生で働いておらず、収入的な面での影響がないので恩恵を受けていませんが、パートタイムで働いていた私の友人にも迅速に給付金がいきました。申請もいたって簡単でオンラインにて5分もあれば済むそうです。ロックダウンにて一時的にレイオフされましたが、今は店も再開して働けています。ただ、正社員といえど日本より簡単にレイオフ(クビ)になるので安定しているとはいえず、補償は十分というわけではないと思いました。まぁ、日本の激遅かつ半分以下の金額かつコロナ罹患リスクを増すオペレーションに比べたら遥かに良いですが。
また、医療費が高いのはカナダもアメリカと同様でホストファミリーの話を聞く限り、気軽に病院へ行けるようには思えませんでした。ホストファザーは倉庫勤務のパートタイマーでコロナ禍でも仕事へ行っていましたが、罹患した場合どうなっただろうと不安がぬぐい切れませんでしたね。
また、お店の再オープンに対する規制がすごく強く美容室はスタッフ含めて6人以下にすることやレストランもぱっと見の席数はコロナ前の半分以下の稼働だと思いました。アルコールジェルや検温対応、店への入場制限も厳しめです。あくまでも6月までの事で今後は分かりませんが、政府方針的にはコロナ対策>経済って感じで、できる限り補償をすることで暴動を防ごうとしているように思います。毎朝、首相がコロナ対策について談話を発表していて、不測の事態とはいえ死者がなるべく出ないように苦しい方たちを救えるよう頑張っているように見えました。(首相イケメンで良いなぁっていうはまぁ、関係ないですが)

個人のコロナ対策

カナダは北米の国のため、アジア人以外マスクをしません。コロナ後マスク推奨が叫ばれ、公共交通機関や学校、ショッピングモールではマスクをすることを要請していますが、9割の人はマスクをしません
専門家ではないのでマスクの有用性は分かりませんが、医療従事者の方が自分が無症状のコロナ患者だった場合にまき散らすことになるので、多くの人がいる場所でマスクをすべきだと訴えていました。しかしながら、罰則規定がないと基本、お願いベースではやらないっていうのが主流ですね。
そもそもうがい手洗いの習慣もなく、おしぼりも無く、施設の清潔レベルも基本が低いので……。(これは完全な個人の意見なのですが、この清潔習慣の違いは気候の違いから来るのではないかと考えています。先に書きましたがとても乾燥しているので、ベースとして菌の繁殖があまりない、物が腐らないため、それほど清潔に気を配らなくても今までは特段困ることが無かったのかなぁと)
そして、コロナ後もマスク差別があります。ここで言うマスク差別は日本のマスク警察の逆の意味で、マスクをしている人に対する冷たい仕打ちです。個人的には人種差別も絡んだある種の同調圧力で、イライラをマタニティマークを付けた妊婦にぶつける男性と同じ発想なのではないかと思っています。アジア人=コロナ発祥の地の人=よそ者扱いでもあるので、コロナ発祥の地から移民として我が国に来てこれみよがしにマスクをしてみせてコロナ対策してますアピールがうざいんだよ(#^ω^)的な……?(完全に個人の独断と偏見の基づく意見ですし、何度も言うようにマスクの有効性は分かりません。でも、マスクをしない自由と同様にマスクをする自由もあると思うのですが……)
正直、日本人同士の同調圧力とは違いますが差別されるマイノリティーとして危険を避けるべく、一定の緊感をもって生きなくてはいけないと感じました。(私は幸いなことに実害が無かったですが、私の友達の半数以上が怒鳴られるなどの経験をしています。ニュース報道にある殴られる事例は氷山の一角で、犯罪未満はそこら中にあります)

結論:私は日本押し

アウトドアが好きな方とかはもっとバンクーバーの良いところを見つけられると思いますが、残念ながら私にはとにかく街中も歩かされることが多く、長く居たいと思える街ではありませんでした。せめてハワイみたいな暖かい気候なら良かったのですが、乾燥して寒い冬に喘息っぽい症状も出ましたし、体も全力で拒否していました……。
留学をしてみて、改めて日本の良さに気づけたような気がします。
ということで私としては日本の方が住みやすいとして締めさせてもらいます。
ではでは。