よしみよしみ

バンクーバーからこんにちは。今日は今通っている語学学校VanWest College(バンウエストカレッジ)のESLの授業「EAP300」について書きたいと思います。


レアロボレアロボ

ちなみに、前回の授業レビュー「Level6」についてはコチラ

 

「EAP300」の授業について

教科書は1冊です。(地味にこれが一番うれしかったり( ´∀` ))Level6の時と異なり、実際のところ教科書は授業内で少し参照する程度であまり使用しませんでした。教科書のユニットを使用してはいますが、Unit1から順に進まず、次がどのUnitなのかさっぱり分かりません。なので、必然的に予習は不可能かな。
このコースは大学進学準備のためのものなので、IELTSのアカデミック試験を意識したライティング、大学での授業を意識したディベート&プレゼンテーションが特徴です。リーディングやリスニングも基本的にアカデミックな内容でした。

月曜日のディベート

月曜日の朝は必ずディベートから入ります。1つのテーマについて賛成グループと反対グループ2グループに分かれ3~4つの観点(経済的観点とか教育的観点とか)を見つけて相手グループを論破するに足りる裏付けを付けて○○だからこのテーマは賛成or反対ですなどとやっていきます。
重要なのはいったん自分の意見は横に置いておいてグループの立つ側の客観的な観点を探すことですね。
テーマは等しく正解がない難しいテーマですかね例えば「少年法を廃止して大人と同じ刑罰を適用すべきだ」などなど。
一番驚いたのはディベートのフォーマットがあって、そのやり方を含めて何度も練習して慣れるようにするということでしょうか?Level6のスピーチやライティングでも思いましたが、日本の教育と本当に異なっているなと思います。個別のスタイルはあるにしろ、基本フォーマットという骨格があってそれをフォローしなくてはならないっていう割と厳格な考え方というか……。それにこんなに何度もやっていればそりゃぁ議論が上手にできるようになるし発言できるようにもなりますよねと思いました。

Writingについて

WritingのフォーマットはLevel6の時とリンクしています。しかし、ここはアカデミックライティングで、いくつか一般英語の時のWritingとの違いがありました。
1.Writingのプロットにフレーズを書いてよい
⇒これはその後のWritingテストに関わってくるのですがこのプロットを含めEAP300ではWritingテスト中何も見てはいけません。なのでこのプロット自体はメモではなくある程度文章を盛り込んで大丈夫です。
2.Writingスタイルの違い
⇒一般英語ではなくこのWritingはIELTSを意識しています。そのため基本的なルールとして「I、You、We」を使用していけはいけません。主語は「人々(People)」とか「○○すること」などで始まらなくてはならず、これは慣れるしかないですね。また小論文は等しく自分の意見であるため「In my opinion」などの言葉は不要です。
3.フォーマット&引用
⇒当たり前ですが、学術論文仕様で引用元をきちんと書くように指導されます。

Writingテストは何も確認できず、自分で作成したプロットも見ることが出来ません。そして時間内で作成したものだけが評価されるのでガチの小論文型テストと言えます。私がした対策としては「月曜日に出される宿題であるプロット作成と同時に一度小論文を自宅で書き上げるというものです。正直、これをやらないとテスト時には何にも書けませんから(;^ω^)

Speakingテストという名のプレゼンテーション

グループワークだったり1人での発表だったりしますが、とにかく大変です。何が大変って、指定される時間がとにかく長いです。一人での発表は10分から12分グループでの発表の時は15分~20分が指定されることが多かったです。
テーマは全てアカデミックな内容で統計データなどを渡されてそれを説明し自身の意見を混ぜて発表するというもの。発表には必ず最初に、次に、最期にみたいな言葉を混ぜなくてはならず、理想はTEDトークでしょうか。笑っちゃうくらい大変でした。
ちなみに、テストとしてのプレゼンテーションもさることながら、毎週だいたい即興でのプレゼンテーションもさせられるので……。最後の方になると恥のかき慣れって感じで上手くできなくっても大丈夫なメンタルになります。

ReadingとListeningのテスト

普通にペーパーテストがだいたい木曜日に実施されます。正直、小論文とプレゼンが大変すぎて、かすむ感じですね……。あまりReadingテストの出来は良くなかったと思いますが、宿題なども加味されるのでテスト自体はそれほど重要視されていないように思いました。

吐くほどの宿題

さて、上記授業内容とは別に、EAP300では専用のブログサイトがあります。そしてそのブログサイトを使用してReadingとListeningの2つの宿題が毎週出ます。内容としては「Readingは短編小説など追加で与えられた文章を読み、ブログに2つの設問があるのでコメントとして回答を投稿する」「Listeningも同様でユーチューブやTEDトークなどの指定のビデオを聞いて2つの設問に対してコメントとして回答を投稿する」というものです。
ちなみに、これらが恐ろしく大変なのは設問にWord指定があり350word~400wordで答えることを指示されます。だいたい原稿用紙1~2枚分くらいでしょうか……。とにかく文章を膨らませないといけないので、かなり大変です。
もうね、日本語で考えて和英辞典使いまくって何とか書くって感じですよ。
Level6の時は2~3時間だった宿題&テスト準備にかける時間が、EAP300では4~5時間となりました( ノД`)シクシク…

全体的なスコアについて

個人的な意見ですが、スコアはLevel6より取りやすかったと思います。プレゼンテーションも長時間だし準備が大変ですが、皆の目を見てとかより自然な感じでっていう観点よりも、どれだけ準備したかって方が重視されていたような気がします。
これはおそらくですが、生徒の大多数がCO-OPのカレッジコースへの進学を予定しており、8週間で卒業するスケジュールが組まれているためかと思います。なのであまり厳しくしちゃうと次のカレッジへ進学できないですからね。それにCO-OPのコースも半年くらいみっちり勉強するのでまぁ、先が長いというか……。よほど不真面目でない限りESLに押しとどめることは無いと思います。

おわりに

私は6週間で無事EAP300を終え、最終的な目的であるビジネス英語のクラス「LINGUASKILL BUSINESS Advanced」に入りました。英語のレベルチャートで言うとB2(実務に対応できる者・準上級者)以上ってところですね。

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無事予定通りのスケジュールでレベルアップで来たようですけど、実際のところ実力はつきましたか?


よしみよしみ

Level6もEAP300も想像以上に大変でしたが、インプット&アウトプットの増加(大量のお宿題をこなしたこと)により期待した通り短期間で実力がついたと思います。あれだけ数をこなせば、10分のリスニングとか5ページの短編のリーディングとか何のそのですし、10分のプレゼンも毎週こなせば嫌でも慣れますね。


レアロボレアロボ

悪いことは無いのですか?


よしみよしみ

「楽しくない」ってことが一番の欠点でしょうか……。EAP300の最後の方ではほぼ英語嫌いになりかけて……。ただ、語学をツールとして考えるなら、普通のコミュニケーションとかは気軽にできるようになって来たし、ずいぶん気が楽になったように感じます。


長くなりましたが、まだまだ続くよVanWestの授業レビュー!次回はビジネス英語のクラスについて書きたいと思います。
ではでは。